アラフィフmikiの覚書

50歳からできること

何に対して涙がでるのか

こんにちは。

 

点滴治療の間に一冊の本を読み終えた。

 

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如月サラさんの

 

父がひとりで死んでいた

 

残された猫が1週間生き延びていたこと

入院してから1度も夫のことを口にしない母のこと

庭の木に残る父の日常

多くの記録やメモから見える知らない父の姿

 

胸が詰まって涙が出る。

何に対して?

 

私には、弟が2人いる。下の弟は結婚せず両親と住んでいる。両親の孤独死とはしばらく無縁だと思う。

私には、夫1人と娘が3人いる。末っ子はまだ中学生だから、あと8年は一緒に住むことになると思う。

 

祖父が亡くなった時、私は大学生で家を出ていた。駆けつけた時はすでに亡くなっていて、実家の一室で横たわっている祖父がなんだか現実的ではなかった。弟と、祖父の鼻の高さについて話したことを覚えている。

亡くなった後も、祖父はいつも実家にいるような気がしている。祖母も然り。

両親とも離れている事が当たり前になり、勝手に元気で暮らしていると想像している。特にこの2年はお互いの病気やら感染症やらで対面して話していない。電話の声は元気そうだけれど実際はどうなのか。

 

もしもの時が来た時、私はそれを現実として受け止められるのかどうか。

はたまた、私が先に行くことになった時も、どこか夢のような気持ちかもしれないと思う。